白内障手術について皆様からよくいただくご質問に
『単焦点や多焦点など、眼内レンズはどのように選んだら良いですか?』
があります。
『原則として、眼鏡を一切掛けずに裸眼だけで生活することを目指す方は「多焦点レンズ」、眼鏡を掛けても良い、鮮明にハッキリ見たい方は「単焦点レンズ」、をお勧めしています。 見え方の質を求めるなら「単焦点」、見える距離を求めるなら「多焦点」です。』とお答えしています。
白内障手術の際の眼内レンズの選択は、選択肢が多くなった分、皆様とても迷われますよね。
レンズの選択は皆様の生活スタイルやお仕事内容、趣味などをお伺いした上で、最善のレンズをご提案させていただきたいと思っています。
ある程度の目安としては、下記の通りです。(あくまで当院の考え方となります。)
原則は、『見え方の質を求めるか』、もしくは『裸眼のみで生活することを目指すか』のどちらか、またはその中間になります。見え方の質も、見える距離も両方100点満点の若い頃のような眼内レンズは現時点では存在せず、『質』か『距離』のどちらを優先するかになります。
眼鏡を掛けても良い、掛けたい場合は、費用や鮮明度から『単焦点レンズ』が最適です。単焦点レンズでも普段は眼鏡無しで過ごせることもありますし、近くを見るときだけ老眼鏡をかける…ので問題なければ単焦点がお勧めとなります。また、単焦点が最も鮮明度が高いですので、ハッキリ見たい方、細かい作業やお仕事をされる方、映像関係のお仕事などの方にはお勧めのレンズになります。
ただ、最近はマスクをされる機会も多く、運転も、テレビも、読書も、スマホ・携帯も裸眼で見たい…と考えられる方には『多焦点レンズ』をお勧めします。多くの方が多焦点レンズを選ぶことで、眼鏡から開放された生活となり満足されていますが、費用が高く、多焦点レンズなりのデメリットの可能性も少し存在しますので、皆様の生活スタイルに合わせてお話させていただいた上で、最適な眼内レンズを提案させていただきたいと思っています。
『白内障手術の費用はどのくらいですか?』
https://miyazakiganka.net/blog/blog-doctor/365/
『多焦点レンズはとは何ですか?』
https://miyazakiganka.net/blog/blog-doctor/1118/
このように多焦点レンズにはデメリットの可能性があり得るのですが、最近ALCON社から選定療養として認められた多焦点レンズ『Vivity』は、そのデメリットをある程度克服したものと言えます。多焦点レンズは、①見え方の質の低下、②光の見え方の不具合、③不適合の可能性、④目の疾患があると適応外、と言った不具合がありますが、この『Vivity』はそれらをある程度克服しています。近方の視力がやや弱いですが、日常生活の多くをカバーできると考えられています。詳細は下記をご覧ください。
『新しい多焦点レンズ「Vivity(ビビティ)」』
https://miyazakiganka.net/news/1591/
また、多焦点レンズはどうしても費用が高くなりますので、できるだけ費用を抑えて眼鏡を出来るだけ掛けたくない方には、保険適応で単焦点レンズと同額の『保険適応2焦点レンズ』(レンティスコンフォート)があります。完全に眼鏡が要らない…とはならないかもしれませんが、多くの方が眼鏡無しでほぼ生活できるようになっています。ただ、単焦点に比較して鮮明度はやや落ちますし、ゴースト(Ghost)と言われる、ダブってみえるような症状が出ることがあります。
『保険が効く2焦点眼内レンズはどうですか?』
https://miyazakiganka.net/blog/blog-doctor/805/
白内障および白内障手術については、当院ホームページの各項目や、『院長ブログ』に『よくあるご質問』としてまとめさせていただいております。また『福岡白内障専門サイト』に動画を交えてご案内もさせていただいております。個別のご相談がございましたら、ホームページの『お問い合わせ』からメールを頂けましたら、数日以内に回答させていただきます。ご来院・受診していただけますと、目の状態も含め、直接お話させていただきたいと思います。
※『白内障手術についてよくあるご質問』:
https://miyazakiganka.net/news/679/
※『福岡白内障専門サイト』:
https://miyazakiganka.net/news/501/
※『みやざき眼科 お問い合わせフォーム』
https://miyazakiganka.net/contact/