これから『花粉症』の季節になりますね…。私は花粉症ではないのですが、動物の毛などにアレルギーがあるので、皆さんの花粉症の辛さはよく分かります。『目がかゆい』『くしゃみ・鼻水が出る』ことがどんなに辛いことか…仕事や勉強などにもかなり支障がでますよね。

 

花粉症を含めた『アレルギー性結膜炎』の治療薬には2つの作用機序があります。

ヒスタミンH1受容体拮抗薬…かゆみや充血に対して即効性が高い

ケミカルメディエーター遊離抑制薬…アレルギーの初期反応を抑える・穏やかに効果が出現する

①、②はそれぞれの良さがあります。当院ではその両方を成分を含んだ点眼薬を取り扱っており、できるだけ皆さんの症状が快適に抑えられるようにしています。

(商品名:パタノール®アレジオン®

 

また症状がひどい場合、上記点眼のみでは症状が抑えられない場合に、『ステロイド』点眼を併用します。

(商品名:フルメトロン®オドメール®リンデロン®など)

 

さらに、毎年同じ花粉で悩まされている方には、花粉の飛散開始時期の約2週間前から予防的に点眼や内服を開始することで、花粉症の症状を軽減したり、花粉症に悩まされる時期を短くしたりすることができる『初期療法』をオススメしています。

今年は例年に比べて花粉の飛散量が1.4倍という予測も出ており、ここ最近の暖かさから飛散時期も少し早まると言われています。つらい『目のかゆみ』をできるだけ抑えられるよう、お手伝いできればと思っています。

 

院長 宮﨑勝徳