白内障手術について皆様からよくいただくご質問に
『白内障手術はどのようにするのですか?具体的な方法は?』
があります。
『簡単に言いますと、目の中の濁ったレンズ(水晶体)を砕いて取り除いて、キレイな人工のレンズに置き換える「部品交換」の手術になります。』とお答えしています。
具体的な方法としては(施設や目の状態により順番や方法が変わります)
①点眼麻酔
②まぶたの皮膚の消毒
③シーツをかけて、清潔のためのテープをまぶたに貼る
④開瞼器を用いて瞼を開いた状態にする
⑤目の表面の消毒
⑥器具を入れたりする1mm程度の穴を角膜に2か所作成
⑦目の中のスペース(前房)の水を粘弾性物質で置換する
⑧水晶体嚢(水晶体の外側の透明な袋)の前側に5mm程度の円形の穴を作成
⑨角膜(強角膜)切開にて、レンズを入れ替える2mm程度の創(出し入れ口)を作成
⑩水晶体嚢と水晶体皮質(核)を水流にて分離させる
⑪超音波破砕器にて、水晶体核を分割しながら除去
⑫灌流吸引器を用いて、水晶体皮質を除去
⑬水晶体腔を粘弾性物質にて置換・拡大
⑭角膜(強角膜)創から挿入器を用いて眼内レンズを挿入
⑮残存する粘弾性物質を灌流吸引器にて除去
⑯人工眼内液にて目の圧力を調整
⑰創の閉鎖を確認
⑱抗生剤点眼
文字にすると上記のような方法になります。その中でも様々な工夫やテクニックを用いて、手術を可能な限り安全に、そして侵襲を極力少なく、術後の視力をできるだけ良くするために努力をしています。また、目の状態や状況により様々な追加の器具や手技を行うこともあります。
文字だけでは分かりにくいと思いますので、動画によるイメージを下記『福岡白内障専門サイト』に載せておりますので、ご興味がある方はご参照ください。
白内障手術解説動画
https://www.fukuoka-hakunaisyo.com/chiryouhou
白内障および白内障手術については、当院ホームページの各項目や、『院長ブログ』に『よくあるご質問』としてまとめさせていただいております。また『福岡白内障専門サイト』に動画を交えてご案内もさせていただいております。個別のご相談がございましたら、ホームページの『お問い合わせ』からメールを頂けましたら、数日以内に回答させていただきます。ご来院・受診していただけますと、目の状態も含め、直接お話させていただきたいと思います。
※『白内障手術についてよくあるご質問』:
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