白内障手術について皆様からよくいただくご質問に
『白内障の手術で近視は治せますか?』
があります。
『近視を治すことは可能です。ただ単焦点レンズの場合、近視を治して遠くが裸眼で見えるようになると、近くが見えにくくなりますので、老眼鏡が必要になります。すべて裸眼で見るためには多焦点レンズにする必要があります。』とお答えしています。
近視とは、裸眼で近く(手元、新聞やスマホなど)が見えますが、遠く(テレビや運転、人の顔など)が見えない状態で、皆さん普段から眼鏡やコンタクトレンズを装用する必要があります。白内障手術で近視を治すことができますので、普段の生活で眼鏡やコンタクトレンズから開放されて、喜ばれることも多いです。
ただ一般的な単焦点レンズでは、近視を治して裸眼で遠く(テレビや運転、人の顔など)が見えるようにできますが、今度は近く(手元、新聞やスマホなど)が裸眼では見えにくくなります。近くを見る時に「老眼鏡」が必要になるのです。それでも普段は眼鏡などが要らなくなることで喜ばれますが、近くを見る時に老眼鏡になることで少しお困りになることもあります。
そこで近視の方が白内障手術をされる際には、多くは以下の3パターンになります。
①今まで通りの近視にする
②近視を治す(単焦点レンズ)
③近視を治す(多焦点レンズ)
①今まで通りの近視にすると、近くは白内障手術で今までよりも裸眼で鮮明に見えるようになります。ただ、遠くは裸眼では見えませんので、普段から眼鏡やコンタクトレンズを使用する必要があります。今までと同じ生活なので、慣れていることも含め、受け入れやすい方法です。
②単焦点レンズで近視を治すと、裸眼で遠く(テレビや運転、人の顔など)が見えるようになります。普段は眼鏡やコンタクトレンズなどがあまり要らないので、とても快適になります。ただ、近くは裸眼では逆に見えにくくなりますので、老眼鏡が必要になることが多いです。
③この際、一切眼鏡やコンタクトレンズなどを使用せずに裸眼だけで生活したい方には、多焦点レンズを用いて近視を治す方法がお勧めです。多くの方は快適に過ごされていますが、多焦点レンズには一部デメリット(コントラスト感度の低下、光の見え方の不具合、合わないなど)がありますので、それらを踏まえた上で決める必要があります。
上記のことから、
白内障手術で近視は治せて、普段眼鏡やコンタクトレンズを使わず裸眼で生活できるようになりとても喜ばれます。ただ一般的な単焦点レンズだと逆に近くが見えにくくなり、老眼鏡が必要になることが多いです。すべて裸眼で生活したい方には多焦点レンズをお勧めしています。
白内障および白内障手術については、当院ホームページの各項目や、『院長ブログ』に『よくあるご質問』としてまとめさせていただいております。また『福岡白内障専門サイト』に動画を交えてご案内もさせていただいております。個別のご相談がございましたら、ホームページの『お問い合わせ』からメールを頂けましたら、数日以内に回答させていただきます。ご来院・受診していただけますと、目の状態も含め、直接お話させていただきたいと思います。
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