眼科医として医師のキャリアを開始しましたが、当時童顔で、患者さんから『今日は学生さんの診察なんですか?』『もっとちゃんとした医師に診てもらいたい』と言われることもしばしばで、その度に申し訳ない気持ちで一杯でした。その中で、少しずつ知識と技術を身に付けていき、徐々に患者さんにも信頼していただけるようになりました。

 

医師4年目から、当時の眼科教授の勧めで『大学院』への進学を決めました。当初は研究よりも患者さんに直接関わる診療を続けたかったのですが、大学院でより深く基礎的に病気について考えることで、実際の診療でもより深くその病態を理解することができ、眼科医として飛躍的にステップアップできたと思っています。

 

大学院にて『博士号』を、同時に『眼科専門医』資格を取得し、その後は12年間九州大学病院にて多くの臨床経験を積み重ねました。『網膜硝子体再来』のチーフを5年間努め、技術と経験を要する硝子体手術を基本とした難易度の高い手術の研鑽を重ねました。さらに臨床面での最高責任者である『病棟医長』を4年間という長期務めることで、難しい疾患を治療し、最難関の様々な手術を担当し、その知識・技術を可能な限り磨いてきました。

 

これまでの九州大学病院におけるすべての知識・技術・経験を患者さんに提供したい、そして患者さんひとりひとりを大切に想う理想の医療を実現したいと考え、今回早良区原で自分自身のクリニックを開院することにしました。理想の実現には時間がかかると思いますが、決してブレることなく一歩一歩自分も成長しながら、理想を追い求めていきたいと思っています。

 

以上、長々とお読みいただいてありがとうございました。少しでも私のことを分かっていただく機会となりましたら、嬉しく思います。

 

【研修医時代…可愛い赤ちゃんの患者さんです】

【病棟医長時代…優秀な後輩達に囲まれて】